「メモなんて役に立ったことないよ」という皆様へ、朗報です。
あなたのメモはただ、腐っていただけ。
著者はこう表現しています。
突然ですが、メモは、肉や魚に似ています。
ほんの少しの下ごしらえするだけで「おいしいメモ」になります。
そんな魔法のレシピを手に入れてみませんか?
この記事の目次
あなたは「小西 利行氏」を知っていますか?
突然ですが、「仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。」の著者である
「小西 利行氏(こにし・としゆき)」をご存じでしょうか?
大変申し訳ないですが、 私はこの本に出会うまで、存知あげませんでした。
コピーライターであり、手がけてきたものは
サントリーの「伊右衛門」や「プレミアムモルツ」、
プレイステーション4、吉野家のCMなど・・・有名なものばかりです。
情報整理のプロが教える「メモ術」
著者は、アイディアを常に考え、発信し続ける職業。
いわば、情報整理のプロです。
多くのクライアントから信頼を寄せられるプロが太鼓判の
アイディアを生み出す助けになるものが「メモ」だそうです。
そんな当たり前のようで使いこなせていないツール=メモ。
そのメモ術が余すことなくこの本にはまとめられています。
メモは「取る」ではなく、「考えるきっかけ」作り
メモといえば「取る」もしくは「上司に取らされている」というイメージが強い気がします。
たとえ積極的に自分から行っている行為だとしても、
時間が経つと「なんのことだ?」という理解不能な代物になってしまうことは日常茶飯事です。
私たちは「未来の自分」に対して少々期待が大きすぎたとこの本は気づかせてくれます。
次メモを見るときは「何も覚えてない」という状況だと想定し、(自覚という方が正しいかもしれません;;)
再び、考えるきっかけを起こさせるものにする。というのがメモの鉄則だそうです。
考えるきっかけのための未来メモ
未来の自分を想像し、メモを作っていくと新たな出会いがあるそうです。
その一つが「メモ年月日」
メモを取った日付を書く。ただ、それだけ。
何が変わるのか?と思いますよね。
例えば、夏の花火企画をクリスマスシーズンに考えることはしばしばありますよね。
企画出しでは半年先の戦略を練ることはよくあること。
夏の暑い場面を想定しているつもりでも、中々同じ感性で思い浮かべるのは難しいものです。
そんなときに「メモ年月日」は大活躍です。
同じ季節の過去の自分が考えていた同じ感性に精度を高く、出会うことが可能になるのです。
これは地味ですが、やり始めてストックが溜まれば溜まるほど効果を発揮しそうですよね。
一つ一つのツールに対して、著者の仕事ごとの体験談が載っているのもこの本の魅力です。
実際にやってみて成果が上がっているのなら取り組みたいとより感じやすいです。
メモは「できる人」を実現する近道
メモはいい仕事をする上での大切な5つのポイントに関わっているそうで、
①整理
②設定
③考察
④発見
⑤指示
を効率的かつ効果的に行うことが可能となり、
仕事のスピードや質は面白いように向上していくという優れもの。
以前、ディレクションを行っていた際も、クライアントは一つではなく、
同時進行でさまざまなことが起きます。
それをよりすばやく判断し、行動するには「切り替え」が一番必要ですが、
その「切り替え」をよりスムーズにしてくれるのがメモ。
仕事ができる人はこの「切り替え」が非常に早い印象です。
いつ訪ねても、しっかり把握して、対策を一緒に練ってくれる。
そういう人に近づくツールである「メモ」をぜひ使いこなしたいですよね。
ルールがあると人は考えやすくなる
この本の中ですごく共感したのが「ルールがあると人は考えやすくなる」ということです。
「とりあえず企画10本考えてみて!」では大雑把すぎて指示だしとは呼べません。
(割とこういう上司の方は多いですが、、)
「費用は1/3、クオリティーはアップ、売上倍になる企画だして」という無茶ぶりは、
一見ひどい上司のようですが、
しっかりとしたハードルを用意されているので、
「越えるために何ができるか?」と部下の思考が考え始めるのです。そして越えていける。
一見、難しそうなちょっと厳しめのハードルを用意し、
「厳しいなー」と感じつつも、すこしずつやれることが増えていく。
そうやってどんな仕事でも覚えていくのではないでしょうか?
当たり前のことのようですが、意外と難しい。
メモはこのちょっとしたハードルさえも作れてしまうのです。
それが「ハードルメモ」
気になる方は是非この本を手にとって確かめて頂けると幸いです。
すごいメモ。まとめ
この本ではメモ術を3章に分けて解説しています。
①まとメモ=頭が整理され、考えがまとまる
②つくメモ=アイディアがサクサク湧き出る
③つたメモ=大切なことが一瞬で伝わる
ほんのちょっとの工夫ですが、
あなたの仕事の質を格段に上げていけること間違いなしです。
とくに③のつたメモが使いこなせたら、最高ですよね。
「伝える」ではなく、「伝わる」ことが仕事においてとても重要だからです。
「私はちゃんと伝えました」と引き継ぎなどで後任者が失敗した時に前任者が言う言葉です。
これはつまり引き継ぎが失敗しているということです。
伝えたら終わりではなく、伝わっているか確認して初めて引き継ぎ完了です。
これは簡単なことではないので、③のつたメモを是非使いこなしたいです。
逃げ出したくなるときにメモはいつも助けてくれる
最後に著者が述べていますが、仕事において苦しいときは沢山あります。
アイディアが出ないとき、連携がうまく行かないとき、言いたいことが伝わらないとき・・
そんな逃げたしたいときに「メモ」が助けてくれたそうです。
私もこのメモ術を手にいれて、逃げ出したい時のお守りにしていきたいです。
<余談>
今回も【書評】頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?図解版に沿って、
まとめながら読んでみました。
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