突然ですが、あなたは「誰から」学びたいでしょうか?
「それは何を学ぶかによって変わるよ」と思われる方が大多数ですよね。
しかし、何を学ぶ上でも必ず「経験者」から学ぶと思います。
野球が上手くなりたいなら、野球の指導をしたことのある人、もしくは野球選手。
先生になりたいなら、学校の先生、塾の先生、元教師。
「教えるプロ」もしくは「その道のプロ」か。
「名選手は名監督ならず」とはよく言ったもので、
プレイヤーでは上手くいっても、教えるとなると結果が残せないという事は多々あります。
しかし、今回ご紹介する本の著者である「森岡 毅氏」はその定説さえ覆す人物だったのです。
「名選手は名監督でもある」彼からマーケティング術を一緒に学んでみませんか?
この記事の目次
あのUSJを”V字回復へ”と導いたマーケティング術
タイトルでも登場した「USJ」=「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は、
2015年10月には単月ですが、東京ディズニーランドさえも抜いて、今や日本一のテーマパークとなりました。
しかし、私自身が足を運んだ12年前のパーク内はそんなに混んでいる様子もなく、目玉といえば「スパイダーマン」だったと記憶しています。
そもそも遊園地が得意ではないのですが、「あまり楽しかった印象がない」というのが正直な感想でした。
「まさか、あの場所にこんなに人が集まるようになるなんて」と最初は耳を疑いました。
それもそのはず。
私が高校の修学旅行で行った2004年、USJは事実上の経営破綻に追い込まれているどん底の状況だったそうです。
米国ユニバーサルからグレン・ガンペル前社長が来たことで
経営は立て直していたものの、集客は一向に伸びる気配を見せなかったそうです。
そんな中、前社長からのオファーを受けて、米P&G本社を退社。
USJのマーケターとして迎えられたのが、この本の著者「森岡 毅氏」です。
そこからの復活劇はお伝えするまでもないですが、ハロウィンイベントや一番の目玉である「ハリー・ポッター」などお客様に楽しんでもらうために、さまざまな工夫を凝らし、現在の地位までUSJを押し上げた立役者です。
マーケティングで企業は劇的に変わる
さて、皆さんの「マーケティング」のイメージとはどんなものでしょうか?
私のマーケティングに対しての最初の印象は「数字の分析をこねくり回して、ちょっと横文字多めで取っつきにくい」でした。
あまり英語が好きではなかったので、自分とは無縁のように感じていました。
しかし、その取っつきにくさを跳ね返すほど、「マーケティングって面白い!」と思わせてくれた本があります。
それは【書評】マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法です。
初心者向けにとてもおすすめの本ですが、今回はその考え方をより深く、実践的に知れる機会になりました。
「高校生の娘でも分かるように書いた」という本書。
初心者の方も、USJの裏側を知りながら楽しく読める本になっています。
どん底の状態から「マーケティングでここまで企業は生まれ変われるのか」と読み進めていくのがとても楽しかったです。
日本を救うのはマーケティング思考
今の日本のイメージは「不景気」「アベノミクスで景気が上向いてる印象がない」というところでしょうか。
しかし、日本にも「成長期」がありました。
この日本の高度経済成長期を支えたものはなんでしょうか?
それは間違いなく「技術力」です。
日本には「匠」とも呼ばれる多くの技術者たちが日々さまざまな「新技術」を生み出していました。
しかし、今は「技術力だけでは売れない時代」がやってきたと著者は教えてくれます。
技術力だけでは日本に未来はない?
シャープやソニー、多くの大企業がその一例です。
インフラが整い、便利になった今の日本では「新技術による新商品」ではなく「消費者が求める商品」が売れるのです。
「技術力」+「マーケティング」の両輪を回していく必要があると述べています。
「どう戦うかよりどこで戦うか」というフレーズが本書で出てきますが、まさに日本企業の課題として、「戦略」が大きな鍵を握っています。
どんな場所で働くかはまだ分からない学生でも、現在会社員の方でも、起業家でもマーケティングの本質は「売れる仕組みを作る」ことならば、
これから個人個人にとってもマーケティングは必須スキルといえます。
難しいことは特にありません。
この社会に属する限り、マーケティングとは切っても切れない関係というのは間違いありません。
多くの成功を生み出した「森岡 毅氏」の実践方法は
困り果てた今の日本企業を救うヒントなのかもしれません。
【書評】USJを劇的に変えた、たった1つの考え方まとめ
細かい実践方法やノウハウは本書にて確認いただければと思っています。
気になっている方で「読もうか迷っている」という方がいれば、
「是非読んでいただきたい!」という私の思いを今回まとめてみました。
書評を書く際には方眼ノートにまとめていくのですが、
【書評】頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?図解版(これがクセになりました。)
いつもは1枚で事足りるのですが、今回は3枚も書いちゃいました。
それほど、この本には沢山の気づきがあり、活かしていきたい内容が詰まっていました。
是非、ご一読を!
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