キャリアコンサルタント試験まで残り3週間を切っておりますが、焦りだけで特に勉強に手が付けられていません。
読書会の課題本ということもあり、仕事と育児の合間に「ロジャーズの中核三条件 一致」を読了したので、
感想含めて書いていこうと思います。
誰かと向き合うことは誰にでもある。
この本はキャリアコンサルタントなら誰しも知っている、
ロジャーズの中核三条件である「一致」「受容」「共感的理解」の1つ目にあたる「一致」について、
詳細に書かれています。
専門書?といえばそれまでかもしれませんが、
援助的関係を持つ、教師や看護師などカウンセラーだけではなく、
いろんな職種に知っていて損はない内容となっています。
そもそもロジャーズとはアメリカ合衆国の臨床心理学者で来談者中心療法を創始した人物です。
来談者中心療法というのは、今までは「〇〇したらいいんじゃないか?」と従来の診断やアドバイス中心だったものを
クライアント自身が考え、答えを見つけていくことを援助する方向へ転換した大きな分岐点を作った方です。
誰かと会話することは人生において当たり前のように日々訪れますよね。
一日ほぼ家にいる私でも、娘や幼稚園の方々、友達、旦那など一日の中で誰かしらと会話しています。
誰かに相談されると「●●したらいいんじゃないの?」と
ついついアドバイスしたり、自分の価値観の中で答えを見つけてしまいます。
本書ではどんな態度で接することができれば、相手の話を本当の意味で聞いていることになるのか?
日常生活の中で、なにげなくしている会話を紐解くといろんな表現がみえてきます。
キャリアコンサルタントという職種を抜きにしても大変興味深い内容です。
自分の想いを正しく把握することは難しい。
カウンセリングの本質という副題からも分かりますが、
基本的には、相手の話を聞く姿勢について書かれています。
それは難しい技法に頼らずとも、会話の中で感じ取ることが誰しもできるものです。
相手が今、何を考えているのか?本当の意味では絶対に把握できませんよね。
しかし、自分が今、何を感じているのかも、本当に正しく把握できているのでしょうか?
それが、相手と話をすることで見えてきた経験ありませんか?
女性ならあるかもしれませんが、最初は怒りにまかせて「〇〇なむかつくことがあったんだよねー」
と話を進めていくと、最終的には「〇〇といれて、悲しかった、寂しかった」という傷ついた想いに行き着くことがあります。
私も割と感情で動く方なので、できるだけ「怒り」とは
「困っていることの表現だ」と自分に言い聞かせているのですが、
特に娘に対してはついつい怒ってしまいがちです。
そして娘も同じく怒りに任せて、泣きますが、
本当はただ寂しかった、これを見て欲しかったと別の欲求が見えてきます。
私は親としても傾聴についてもっと学ぶべきことが沢山あるといつも痛感しています。
本書はそんな反省を事例を含めて、リアルに考える機会を与えてくれます。
伴走者のあるべきスタンスとは
娘の話にはなりますが、本来の私のあるべき姿は、娘の前に立ちはだかって、
「〇〇しなさい」「〇〇はダメ」と叱ることだけが仕事ではありません。
もちろん、悪いことをしたら、叱ることは必要です。
それでも、娘の隣でただ一緒に走ってあげることが私の役割だと本書は気づかせてくれます。
娘に成り代わることも、忙しい旦那と変わってあげることは私はできません。
それぞれの人生を歩んでいるので、ただ隣で「それは辛かったね、あれは頑張ったね」と
立ち止まりたい時には一緒に少し止まって、走りたい時には頑張って付いていく。
そんな単純だけれども、簡単にはできないスタンスが本書では語られています。
そのことをロジャーズはこう語っています。
セラピストが他の人に与えうる最大のものは
「その人の感情に別の人間として、喜んで寄り添って歩んでいくこと」であり、
それはクライエントの体験としては「愛されているという経験」であるとした。
これはカウンセラーという職業を超えて、
大切な人と会話する時には、何かのヒントをくれる本だと私は感じました。
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