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REIT(不動産投資信託)と不動産投資は似て非なるモノ
今回はREIT(不動産投資信託)と不動産投資の違いについてまとめたいと思います。
名前だけ見ると類似している投資なのかな?と思うかもしれませんが、
似て非なるモノです。
高橋克実さんと高橋克典さんみたいなものです(名前も職業も一緒ですが、似て非なる・・・え
REIT(不動産投資信託)とは?
REITとは、沢山の投資家から資金を集めて、複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。
不動産に投資していますが、分類としては投資信託の仲間です。
最初は米国で始まり、今では20ヶ国を超える国々でREITは取り扱われています。
オフィスビルや商業施設、住宅に特化したもの、複合型など各REITによってさまざまです。
投資信託の仲間なので、売買は証券取引所の取引時間内であればいつでも売買可能です。
「J-REIT」とは国内のREITへの投資となり、証券会社のHPなどで探してみると「国内株式」の中に並んでいます。
「国際REIT」という海外のREITに投資を行う場合は「投資信託」などから行うことが可能です。
不動産投資とは?
一方、不動産投資とは不動産を購入し、毎月の賃料収入と売却益(価値が上がったときに売ることで利益を得る)を得ることです。日々の運営や管理などもありますが、売却には相手が必要なので、流動性が低い商品となります。
共通の特徴
インフレに強い
<不動産>という商材に言える事ですが、賃貸料や資産価格等は物価に連動する傾向が強いので、不動産の賃料等が上昇すれば、分配金も上昇する可能性が高くなります。また、REITは複数の不動産を所有していますし、不動産投資でも2棟目、3棟目と物件を増やす事ができれば、たとえ数件の空室が生まれても他の物件がカバーしてくれるので、リスクを分散し、より安定して収入を得ることがきます。
REIT(不動産投資信託)の特徴は?
1)分配金利回りが高い
大きな特徴としては、利回りが国債や株式投資に比べて高いところです。
国債は0.53%、株は1.80%程度ですが、REITは3.44%程度と言われています。
なぜ高い利回りかというと、株式などの企業の場合は40%ほど法人税で利益が納税されてしまいますが、REITは90%超を分配金に充てると税金が免除という特典があるため、賃料収入から諸経費を抜いたもののほとんどを分配金として受け取ることができるためです。
2)少額から投資可能
不動産投資であれば、数百万〜数千万円の投資が必要ですが、REITは沢山の投資家から集めて、収益を再分配しているため、数万円から投資が可能です。不動産には興味があるけど、少額から始めたいという方に人気のようです。
3)個人では取扱うことの難しい不動産へ投資できる
オフィスビルや商業施設など個人では中々手が届きにくい不動産へ投資できるのも魅力の一つです。
自宅の近所にできるあのショッピングモールが絶対に流行る!と思っていても個人ではどうにもできないですが、
REITを使えば取り扱っているREITに投資することが可能です。
不動産投資の特徴とは?
1)レバレッジ効果への期待
不動産投資は、数百万~数千万円、あるいはそれ以上の資金を要します。
融資によって借り入れて投資することができますので、手元の資金以上の資産を手にできるためレバレッジ効果を期待できます。
2)流動性が低い
不動産売買には相手が必要なので、売りたいと思っても何ヶ月もかかることはザラです。
すぐに手元に資金がほしい!という時に即現金化できないという部分はあります。
両者の決定的な違い
不動産投資の最大のメリット「節税効果」がREITにはない
不動産投資の最大のメリットは建物を所有しているため、毎年減価償却費によって
確定申告の際に、給与所得との損益通算を行えば節税対策が可能です。
年収500万円以上であれば、投資する物件にもよりますが数十万円〜100万円ほどの節税効果になることがあります
まとめ
自分にあった投資スタイルを選択する
REITの最大のメリットは「不動産という商品に少額投資ができる」だと思います。
自分で不動産を持つことは難しいけれど、賃料収入は魅力的!そんな方が始めるのでは?と思われます。
ただ、冒頭でお伝えしたように商材としては「投資信託」に近いのです。
不動産投資の最大のうまみである「節税効果」はREITだけではその恩恵を受けることはできません。
「どちらが良いか」というのは人それぞれだということです。
REITに向いている方
・株式投資や債券などを既に行っている方で、分散投資を考えている
→値動きが株式投資のような値動きもなく、債券ほど低くもないのでバランスがよい。
・少額から不動産の賃料収入で安定的な利回りを獲得したい方
不動産投資に向いている方
・しっかりと知識を付けて、大きなレバレッジ獲得を目指す方
→とにかく初心者が手を出すには多くの勉強が必要な分野ですので気軽には始められません。
自分に合った投資スタイルを選んで、投資を楽しみましょう!
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