この記事の目次
決算に向けて<振り返り>
前回、税理士依頼編にて書きましたが、法人の確定申告を自力で行おうとしたものの、
(1) 決算書(貸借対照表・損益計算書)
(2) 申告書(法人税・復興特別法人税・消費税・地方税)
(3) 勘定科目の内訳書
(4) 法人事業概況説明書
(2)の申告書を自分自身では厳しいことに気づき、
税理士さんへ今回の決算含めて今後1年間の顧問契約をお願いしました。
一般的な決算準備とは
税理士さんとの契約を済ませて、
あとは税理士さんがやってくれると思われている方もいるかもしれませんが、
もちろん自分自身で整理したり、渡すべき書類があります。
決算月の末日にやること
(1)現金の締め
決算月の末日に手元の現金がいくらあるのかチェックしておきます。
最終的に手元のお金と預金の残高を合わせたものが会社の決算締め後の資金残高となります。
(2)在庫の確認
これは商品を持つ職種に限りますが、末日の時点で
棚卸資産がどのくらいの数量、金額なのか確認します。
私の母はスーパー勤めだったので棚卸でよく残業してましたね。
決算月の翌月にすること
(1)預金の残高確認
決算日までの通帳記帳を行い、預金にいくら残っているか確認します。
受取利息の計上漏れがないかもしっかり確認します。
金融機関に依頼すると決算日にて残高証明書を発行してくれるみたいです。
※残高証明書が必要かどうかは税理士さんへ確認しなきゃですね。
(2)売掛金・買掛金の確認
決算月では売掛金と買掛金の漏れがないかチェックが必要です。
★売掛金=納品が終わっているが、先方から未払いのもの。
<例>
たとえば、10月31日までに納品した仕事の支払期日は翌々月12月20日払いとなると今期中にお金は入ってこないことになります。でも売上としては今期のものなので、売掛金として計上します。
★買掛金=先方から納品されているが、こちらが未払いのもの。
<例>
では反対に9月30日に納品してもらった商品の支払期日は翌々月11月5日払いとなると、今期中に支払いを前倒しにすることはできません。なので納品してもらった商品の代金を買掛金として計上します。
私たちは今のところ外注依頼もないので、売掛金のみですね。
取引先ごとにしっかりと確認しておきます。
(3)固定資産の確認
固定資産とはPCやプリンタなどの現物と固定資産台帳の数字があっているか確認します。
廃棄や売却したものがないかも確認します。
(4)借入金の残高確認
借入金は、相手先と残高の確認です。
返済予定表と残高証明書なるものが必要だそうですが、
福岡銀行から融資にて長期借入金が始まった当初にいただいた返済予定表しか手元にはないので、
残高証明書が必要か税理士さんへ確認しなきゃです。
(5)受取手形・支払手形の確認
そもそも手形ってなんぞやということですが、「信用の上に成り立つ約束」です。
たとえばQ社が「1000万円の商品が欲しいけれど、60日後にしか1000万円が手元にこないので60日後になったら期日がくる手形を発行したい」と申し出た際に、W社が手形での支払いで問題ないということであれば、約束手形が発行されます。つまりは取引先との信頼関係により成り立っているもので、その場で現金はなくとも取引ができるということです。
このような場合は、売掛金や買掛金と同じく、取引は発生しているが支払いまで完了していないケースなので、決算月の翌日にしっかり確認しておきましょう。
税理士依頼後の動き
現金・預金残高と会計ソフトの数字が合わない!?
私は経理に対して素人なので、会計ソフトの使い方もあまりわかっておらず、
とりあえず、気づいたときに以下のことをしていました。
①領収書の金額をMFクラウド会計に入力
借方の勘定項目と貸方の勘定項目と金額、備考に購入した店舗を入力
②amazonや普通預金のデータ連携の中で必要な項目を選択し登録
MFクラウド会計では預金のネットバンキングや通販サイトamazonや楽天とデータ連携ができます。
この連携したものは自動で情報が取り込まれてくるのですが、こちらで手動で「登録」をしない限り、勝手に仕訳帳に登録されることはありません。これを必要なものをぽちぽちと登録していく作業です。
③株式取引の履歴を入れる
法人にて株式投資も行っているため、取引報告書を確認しながら入れていきました。
ただ、これを繰り返していても、金額が合わなかったのです。
金額が合わない原因
普通預金のデータをすべて登録していなかった
まず、金額が合わない原因としては普通預金のデータ連携をせっかく行っていたのに、
「すべて」を登録していなかったのです。
経理の方なら「あほか」と思うかもしれませんが、素人の私は
・受取利息を登録していなかったり、
・引き出した金額を入れていなかったり、
抜け漏れが沢山あったことで、預金残高を遙かに超えるお金が帳簿上で存在する結果になっていました。
資本金の項目が入っていなかった
資本金は設立時に用意していたものなので帳簿上は設立日に仕訳帳に記入されるべきものでしたが、
私は法人口座を開設したのが設立から3ヶ月後だったため、普通預金に入った日を入力していました。
この場合は以下で登録します。
11/19<借方>勘定科目:現金 800,000円 <貸方>勘定科目:資本金 800,000円
2/11<借方>勘定科目:普通預金 800,000円 <貸方>勘定科目:現金 800,000円
経費精算した日のお金の動きを記入していなかった
経費精算しても、下ろしている預金と現金の中でやりくりしていることだと思い、
仕訳帳に記入していませんでした。冷静に考えれば、「お金の動き」を入れるものなので必須項目です。
これだけが理由ではないですが、細かい仕訳ミスも重なっていて、ようやく金額を合わせることができました。
金額が合わなかった考え方
私の仕訳帳に対する考え方が「使ったお金を入れればいい」という認識でした。
だから領収書などの金額は細かくいれていました。
でも実際は「どんな理由で金額が発生し、またそのお金は今どこにあるのか追いかける」が正解だったと気づきました。経理とは「経営管理」の略だとある本に書いてありましたが、まさに私は経営管理という意味で経理に取り組めていなかったなと痛感しました。
このあたりで躓いている私なのでよく自力決算しようと思えたなと今や恐怖に感じるレベルですが、
税理士さんに依頼することでまた一歩経理の知識を深めることができました。
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