私事ですが、2014年11月に起業し、2016年8月現在でもうすぐ2年が経過しようとしています。
起業家といえば、聞こえはいいですが、多くの経営者は1年足らずで9割が倒産してしまいます。
起業したいと考えている方は
「お金を持ちたい」、「時間を持ちたい」、「社会貢献したい」、「自由を手にしたい」と色々な願望を持っていると思います。
もちろん、私も同じように自由を手にしたいと考えています。
ただし、起業にチャレンジした多くの方は夢破れてしまうのです。
起業にアイデアはもちろん必要ですが、それ以外にも重要なルールがあります。
起業したからこそ気づいた「独立・起業して失敗しない!アイデアを活かすための6つのルール」について今回はまとめてみたいと思います。
この記事の目次
ルール1:「管理されない」生活の怖さを知る
サラリーマンの多くは「人から管理されている」生活に慣れています。
私も6年間そういう生活でした。
「言われたことをやる」という能力は高いので、自分は仕事がこなせていると考えますよね。
いずれ起業したいと考える方なら、通常の業務はきっと人よりも上手に回せる方が多いと思います。
そして、「人に管理されるのはいやだ、自分で起業したい」と考えるようになるかもしれません。
しかし、実際の経営は「自分で自分を管理する」というもう一段上のことを求められます。
一見すると、簡単なように聞こえますが、案外これが一番大変です。
気分が乗らない・・仕事を休みたい・・そんな時もありますよね。
サラリーマンなら「会社へ行くor欠勤して給与が減る」という選択ができます。
しかし、経営者は「やらない」と思えば、やらなくていいのです。誰も叱る人はいません。
一見、自由になったようですが、ただただ、会社が倒産へ近づくだけです。
そして、経営者は決して最初から自由ではないことに気づきます。
仕事を軌道に乗せて、「働かなくてもお金が入る仕組み」を手に入れるまでは自己管理する能力が問われます。
対策1:「自分を自分で管理する」クセをつける
独立をする前に週末の時間などで、
1時間は起業に向けた取り組みの時間を持つなど、自分なりのルールを作り、
自分自身を管理する力を付けてみるといいかもしれません。
ルール2:売り込む力の重要性
デザイン学校を卒業して、就職したweb制作会社に入った当初は
「営業なんか絶対に向かない」と思っていた私ですが、
一度だけ、リクルートで営業した経歴があります。
例えば私のような制作会社を経て起業しようと考えるクリエイターの方が起業する際に
ぶつかる壁が「誰も自分の商品をアピールしてくれない」ということです。
営業の経験がないまま、起業すると
いくらいいモノを持っていても
開花ぜずに倒産する経営者は少なくありません。
逆に商品力がなくても、トップセールスマンなら売れるのです。
「人付き合いは苦手」という理由で起業を目指す人も少なくないですが、
大抵はこの営業能力で悩まされます。
対策2:一度は営業職を経験してみる
新規獲得の大変さを理解できていないまま、安易に起業することはオススメできません。
もし起業を考えるなら、営業経験は必ず役に立つスキルです。
起業前には営業職を一度短期間でもいいので経験してみると、
「どうやったら人は自分の商品に興味を持ってくれるか」が見えてくるかもしれません。
ルール3:お金を稼ぐことへの執着心を持つ
サラリーマン時代は、当たり前のように毎月給与が入る生活でしたが、
起業して経営者になると、自分の働いた分だけしかもらえません。
もちろん固定給与でもらうことは出来ますが、
その分会社のお金はなくなり、いずれ底をつくことになります。
もちろん仕事を受けていく中で十分プラスなら問題ないですが、
融資を受けた後の返済や毎月の固定費が収入を超えているのであれば
いずれ資金がなくなります。
「好きなことをして稼いでいきたい。」と考えて起業する人は少なくないですが、
そういう方が陥るワナは「お金に対する執着心」が欠けていることで倒産するケースです。
あまりにも安い単価で働いたり、工数の見積もりを間違えて納期が遅れてしまっては信用問題です。
今までは必要ではなかった「売り上げと給与が直結している」という認識を強く持ち、
常に自分の危機管理能力を上げていくことは必須スキルといえます。
対策3:プロジェクトを経営者目線で見てみる
現在就業しているのであれば、
自分が関わっているプロジェクトを経営者目線で見てみることです。
依頼を受けている立場であれば納期が遅れた場合「会社が信用をなくす」だけで自分に傷はつきませんが、
経営者だったら、もし広告出稿が一日遅れたら売り上げに直結し死活問題です。
常に「これが遅れたら社長はどうなるのか?」という目線で見てみることで、経営者としての危機管理能力を付けていきましょう。
ルール4:数字を読む力をつける
サラリーマン時代は年末の確定申告も必要なく、年末調整で済みますが、
起業したらそうはいきません。
法人としての決算や個人としての確定申告が待ち受けています。
そんなの税理士に頼んでいれば問題ないと思う方もいるかもしれません。
しかし、毎月の売り上げを決めるのは税理士ではなく、経営者自身です。
半年先、一年先、三年先、五年先を見据えて、どんな会社に成長させたいのかビジョンを持つことです。
そしてそのビジョンを叶えるべく、目標を設定し、予測と実績を見ながら対応していく必要があります。
対策4:常に逆算するクセをつける
会社でのプロジェクトでも、構いません。
スケジュールについて、工数を読む力を付けて、すべてを逆算するクセをつけましょう。
クライアントからのOKがゴールだとしたら、
そこにたどり着くまでにいったいどれほどのクライアント確認の時間が必要なのか?
そして各セクションでの工数はどれほどなのか?
最初は外れるかもしれませんが、上司の引いたスケジュールをただこなすのではなく、
常にシミュレーションして逆算していきましょう。
ルール5:お金の流れ(キャッシュフロー)を読む力
先ほどの数字を読む力とも関連してきますが、
起業家はさらに「お金の流れを読む力」が必須となります。
サラリーマン時代は請求書などで「翌々月20日払い」などの文字をよく目にしますよね。
この「やった仕事がすぐにお金として跳ね返ってくるわけじゃない」というのが経営の特徴です。
サラリーマンなら決まった給与をもらうだけですが、
経営すると「いつA社の売り上げが入って、B社への支払いはいつになるか?」を把握していかなければ、
「黒字倒産」への道が待っています。
黒字倒産とは、損益計算書では黒字にも関わらず、倒産することです。
なぜそんなことが起こるのか?といえば、このお金の流れを読む力が足りていないためです。
どんどん売上げを立てるために働いても、実際に入ってくるのは2か月後であったり、
出て行くお金は1ヶ月後であったり、噛み合うわけではありません。
受注した仕事、発注した仕事や道具、交通費などしっかりとお金の流れを読む力を付けましょう。
対策5:財務3表の読み方を学ぶ
財務3表と呼ばれる、
PL(損益計算書)、BS(貸借対照表)、CS(キャッシュフロー計算書)を読み解く力をつけましょう。
とっつきにくいイメージをお持ちかもしれませんが、一度覚えてしまうと株式投資の際にも役に立ちます。
決算書が読めるようになれば、会計がとても面白く感じます。
我が家は「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)」にて学びました。
ルール6:常に浮かんだことを試すチャレンジ力
サラリーマン時代は会社が目指す方向の仕事じゃない場合、「チャレンジする」ことは許されません。
自分が思ってない仕事をやらなければいけないことが多いです。
しかし、経営者は常に仕事を選ぶことができます。
その分起業したら思いついたことは「とりあえずやってみる」が鉄則です。
色々やってみると想いもよらない分野で開花することもあります。
ブログを書いてみて気づきましたが、人気の記事は自分の意図とは反したものが多いです。
どこに需要があるかはやってみるまでわからないので、
自分の勘を信じてやってみましょう。量をこなせば、いずれ質もあがっていきます。
対策6:思いついたら、人に宣言する
思いついたことはとりあえず、人に宣言しましょう。
自分の胸のうちにとどめていると「やることを選んでも誰も知らない」状況です。
しかし、人に宣言すれば自分自身を追い詰めて、やらなければいけない状況を作り出せます。
やってみたいな→話したし、やってみるかという想いに変わっていきます。
ダイエットがいい例ですよね。とりあえず「5kgやせる」と周りに宣言したら
そこからは「ダイエットするって言ったのにおやつ食べてる」という無言のプレッシャーを感じることができます。
独立・起業して失敗しない!アイデアを活かすための6つのルールまとめ
アイデアを出せても、継続してお金を稼ぐためには、経験という貯蓄が必要です。
資金を貯める、ビジネスモデルを持つ。
それ以外に上記の6つのルールが守れていれば鬼に金棒です。
独立する前にできる対策は沢山あります。
あくまで対策例なので、自分でどんどん工夫して「独立してよかった!」と感じる起業家が一人でも増えることを切に願っています。
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